理学療法士(PT/Physical Therapist)とは
病気やケガによって身体が不自由になった人々に対し、身体と心の両面から機能維持・回復をはかる治療法を理学療法といいます。
障害の予防や改善を図る運動療法や物理療法などの治療を適切に行うため、専門的な教育を修め国家資格を取得した者が理学療法士(PT/Physical Therapist)です。
障害を持った人が、その人らしい生活を取り戻し、質の高い人生を送れるようになるために行う全ての活動をリハビリテーションといいます。そのリハビリテーションの場で、医師やその他の多くの専門職種の人たちとチームを組んで治療計画を立て、実践するのが理学療法士の仕事です。
教員紹介
- 学院長宮本 省三SHOZO MIYAMOTO
- 皆さんが坂本龍馬を生んだ土佐の地で、人間味溢れる優れた理学療法士に成長することを心から期待いたします。高知医療学院の教育は学生が主体です。
常に自己の可能性を信じて未来にチャレンジしてください。全力で応援します。
現 職 名 | 学院長 |
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学歴 及び 職歴 | 昭和56年3月 高知医療学院理学療法学科卒業 昭和56年4月 高知医療学院勤務 |
資 格 | 理学療法士(昭和56年) |
専門分野 | 運動療法学・認知神経リハビリテーション |
担当科目 | 運動学T,U,V,W,運動療法演習V,神経障害理学療法学V,W 理学療法特論,卒業研究 |
主な研究テーマ | 認知運動療法,中枢神経疾患の運動療法,理学療法教育 |
会 員 | 社団法人日本理学療法士協会正会員 社団法人高知県理学療法士協会正会員 日本認知運動療法研究会正会員(会長) 認知リハビリテーション研究会正会員 |
主な研究業績 | 認知運動療法入門:臨床実践のためのガイドブック,協同医書出版,2002 認知運動療法,理学療法ハンドブック第2巻,協同医書出飯,2000 子どもの発達と認知運動療法,協同医書出版,2000 片麻痺に対する認知運動療法,理学療法MOOK, 脳損傷の理学療法2 三輪書店,1998 認知運動療法;運動療法再教育の新しいパラダイム,協同医書出版、1998 運動制御と運動学習(選),協同医書出版,1997 運動療法のパラダイム転換、認知運動療法研究1:60‐82、2001 半側空間失認を合併した脳卒中片麻痺患者に対する認知運動療法;シングルケーススタディーによる分析、認知リハビリテーション2000:110-115、2001 認知運動療法,理学療法学25:485−488,1988 運動の認知障害と理学療法,PTジャーナル32:564−570,1998 脳卒中片麻痺に対する認知運動療法;その理論的根拠の解説と治療方略の紹介,総合リハ21:967-975,1993 認知運動療法の理論と実際,理学療法学21:160-167,1994 理学療法学科学生の臨床実習成績に関する研究;特に教育評価の妥当性と信頼性について,PTジャーナル27:499-503,1993 脳卒中片麻痺に対する認知運動療法;学習過程としてのリハビリテーション(訳),PTジャーナル26:50-54,1992 理学療法学科学生の患者評価能力について,理・作療法21:107-114,1987 理学療法プロセスの展開における一つの試み,理・作療法19:268−274,1985 |
- 教務部長小野 美紀MIKI ONO
- リハビリテーション医療の現場では、男性、女性関係なく活躍できます。 理学療法士を志望する女性の割合も多く、私も女性として、学生皆さんの目標を達成するために、様々な問題を共に解消しあえるような関係を心掛けています。また、医療技術者は人と人との繋がりが重要となります。理学療法の対象となる様々な障害を有する人々、その人を取り巻く人々、その医療を支える他職種の人々。高知医療学院では、人との関わりについて、入学後早期から、医療面接の講義や母体病院での実習等、実践的な講義に積極的に取り組み、相手を理解することの重要性を学んでいます。
現 職 名 | 教務部長 |
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学歴 及び 職歴 | 平成元年3月 高知医療学院理学療法学科卒業 平成元年4月 愛宕病院入職 平成5年3月 愛宕病院退職 平成5年4月 高知医療学院入職 |
資 格 | 理学療法士(平成元年) |
専門分野 | 理学療法学,日常生活動作学 |
担当科目 | 医学英語T,U,日常生活動作概論,日常生活動作学T・U 理学療法セミナー,理学療法特論,卒業研究 |
主な研究テーマ | 理学療法教育,臨床実習教育 |
会 員 | 社団法人日本理学療法士協会正会員 社団法人高知県理学療法士会正会員 |
主な研究業績 | 理学療法臨床教育へのクリニカル・クラークシップの導入経過と現状について 理学療法士教育1:11-14,1995 |
- 専任講師 学生副部長園田 義顕YOSHIAKI SONODA
- 本を手にとって、文字を目で追い、一定の姿勢を保ちながら、わたしたちは「読む」という行為を行っています。さらにその行為には書いてある意味を考えたり、それを声に出したりすることも出来、またうれしくなったり、ドキドキしたり、感動したりと「心」の変化も起こります。これらはすべて「身体」と「脳」がなければ成し得ないことです。身体とは筋肉や骨、靱帯、血管、内臓といったものを含み、脳は頭と身体とを行き来する神経のことを指します。これらには複雑な働きがあり、わたしたちの日常生活は各々が機能的に役割を果たすことで成り立っているのです。
理学療法士は、身体、脳に問題を抱え困っている患者さんをみる仕事であり、問題は目に見える「運動」だけでなく、目に見えない「心」にも生じます。高知医療学院は、このような患者さんにより適切なリハビリテーションを提供することが出来る理学療法士を育成しようとする学校です。わたしの講義では、皆さんの目標とする国家資格の取得をサポートしながら、これまでの臨床経験を活かし、身体と脳について考えていきます。是非高い志を持って一緒に学んでいきましょう。
- 専任講師 教務副部長八坂 一彦KAZUHIKO YASAKA
- 私は、『縁』や『出会い』を大切しています。私が理学療法士になろうと思ったきっかけに、ある理学療法士との出会いがありました。理学療法士として病院という臨床現場(愛宕病院)で働いていた時にも、先輩や同僚、後輩などとの出会い、そして多くの患者との出会いがありました。様々な出会いから関係性が生まれ、そのすべてが自分の成長の糧となります。
高知医療学院は、理学療法士に必要な知識や技術の習得はもちろんのこと、学校生活などを通じて情操豊かな人間性の向上を目標にしています。その中で、私は学生がこれから出会う患者のための糧になるような教育を心がけています。
- 専任講師 学生副部長田渕 充勇MITSUO TABUCHI
- 現在、ますますの高齢化社会をむかえ、病気は様々存在し、その中でリハビリテーションの重要性は多岐にわたっています。また、医学の進歩が進むにつれリハビリテーションの在り方も変容している時代とも言えます。しかし、私たち理学療法士がいつの時代も変わらないことがあります。それは、「1人の人間」と向き合っているということです。私は病気になって最初に入院する急性期病院、その後の回復期病院にて理学療法士として働いてきました。そのリハビリテーションの中では、人の様々な側面がありそれらと向き合ってきました。そこで常に拠り所としていたものが、本学院で学んだ人間と向き合うということです。つまずいたときには本学院を訪れ、先生方と話をし、原点にもどっていました。
本学院は、理学療法士に必要な知識や技術を学ぶことはもちろんのことですが、「人間を学ぶ」ことの重要性や楽しさを学べる「始まりの場」でもあります。さらに理学療法士として働き始めたあとも切れることのない人間を学ぶ旅の始まりとも言えます。ぜひ、皆さんも一緒に人間を学ぶことを始めませんか?